F エンディング5
辿り着いた場所には何もなかった。
そうま「あれ? ここじゃないのかな」
ねね「……間違ったみたい、捜索も探索も失敗かー」
しのぶ「役に立たなくて、ごめんなさい」
たつひこ「謝る必要はないよ、それはむしろ僕の方だ」
それぞれが想いを抱えたまま、それは吐露されることなく心に秘められたままのようだ。小学生時代にあれだけ無邪気に遊んでいた彼らだったが、月日を経て、その頃とは同じではないということを証明してしまったかもしれない。成長は良き側面があるだけでないことを痛感することになった彼らは、ギクシャクしたままそれぞれの家路へと歩を進ませるのであった。しかし、この経験を活かして次に進むことができるであろう。それが何よりも玲兄からの贈り物だったのかもしれない。