しのぶA しのぶエンディング1
※《しのぶ》が読み上げる。
私は帰宅する途中、他の人から隠れるように《さすけ》君と二人きりになります。ずっと抱えていた気持ちを抑えられず……想いを全てぶつけるように告げました。
《さすけ》君は戸惑いながらも、私の一つ一つの言葉に耳を傾けてくれています。私の体温が急上昇しているのがわかりました。それは、夏の日差しのせいなのか、恥ずかしくて赤面しているせいなのか……。
全てを聞き終わった後《さすけ》君は一呼吸置き「ありがとう、少しだけ考えてさせてくれ」と告げ、みんなの元に戻って行きました。
うそ。絶対に断られると思っていたのに……。ううん、いま断ると空気が悪くなるから……。でも、《さすけ》君はそういった空気を読む人ではないし……。予想外の返答に私は千鳥足のような状態でふらつく。それを見て、みんなは笑ってはいたのですが、《ねね》ちゃんの瞳は少しだけうるんでいるように見えました。
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