イジンデン コラム 第20廻
「美術」デッキに緑を組み合わせる
イジンデンを遊んでくださっている皆さん、こんにちは。
ゲームデザイナーの上杉真人です。
前回の記事では、特性「美術」に関連する青のカードをご紹介しました。
トレーディングカードゲームにあまり慣れていない場合、まずはどれか1つの色を選んでデッキを作るのがオススメです。
しかし、デッキを構築するのに慣れてきたら、複数の色を組み合わせることでよりゲームの世界が広がります。
今回の記事では、また第一弾のスターターセットとブースターパックから、芸術家たちに関連する緑のカードをご紹介していきます。
《葛飾北斎》は、緑のスターターセット『日本の大天才デッキ』に収録されているカードです。
特性「美術」を持つ緑のイジンで、戦場に置かれたときに墓地のハイケイを手札に戻す効果を持ちます。
ハイケイはイジンやマホウと異なり召喚権や魔力コストを必要としないので、手札に戻したら即座に展開することが可能です。
序盤に《ドナテッロ》などの能力で捨札にしたハイケイを、中盤以降の必要になったときに手札に戻して活用することもできます。
《葛飾北斎》の代表作といえば《冨嶽三十六景》です。イジンデンでは緑のハイケイとして登場します。
毎ターンのメインフェイズ開始時に発動でき、遺業能力を持つ墓地のハイケイ1つを戦場に置くことができます。
特性「美術」を持つだけでなく、緑に多く存在する「ハイケイが戦場に置かれるたび」に発動する「執筆」能力とコンボになります。
《狩野永徳》もまた特性「美術」を持つ緑のイジンです。
戦場に置かれたとき、赤に多く存在する特性「剣術」のイジンが戦場にいるなら1ドローできるという能力を持ちます。
現在発売されている第二弾まででは青に「剣術」イジンは存在しないため、青と緑を組み合わせた「美術」デッキに入れても自分から能力を発揮することはできませんが…。
緑には、自分の墓地の「美術」カードの数だけパワーが青天井で上がっていく《シーボルト》がいます。
しかもこのイジンは、パワーが7000以上になればアタックするたびに起きるため、相手のターンにはブロッカーとしても活躍できます。
上でご紹介した《狩野永徳》も、自分のデッキに「剣術」イジンがいないとしても、あえて採用してこの《シーボルト》の力を最大化することが狙えます。
今回の記事では、第一弾で特性「美術」に関連する緑のカードをご紹介しました。
複数の色を組み合わせることで、デッキ構築の自由度は一気に広がります。
様々なデッキを試しながら、自分に一番ピッタリ合う戦略を探してみていただければと思います。